ニコニコ生放送宣伝

たまたまツイッターで予告を見た、ニコニコ生放送の公式番組が面白かったので、さっきまで2番組を見入ってしまいました。今後も時間があったら、ニコニコ公式生放送をときどきチェックしてみようかな。
どちらもタイムシフト視聴可能なので、ニコニコの有料会員で興味のある方はご覧ください。放送日(2011.2.7)からたぶん1週間タイムシフト視聴可です。


●ニコ生トークセッション「メディアが報じないパチンコ業界の闇」
出演:ひろゆき、若宮健
http://live.nicovideo.jp/watch/lv39309068

若宮健さんが自著『なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか(祥伝社新書226)』 http://ichiba.nicovideo.jp/item/az4396112262 をベースにひろゆきと話をして、パチンコで借金を作ってしまったパチンコ屋店員のゲストが自分の経験を話す構成でした。

「貧乏人が生活費をパチンコにつぎ込むことが問題なので、ラスベガスやオランダのカジノみたいに入口でIDチェックをして、ある程度金に余裕のある人しか入場できない仕組みにすればいいのに、(もちろん生活保護年金生活者ははじく)社会的、法的にできないのはなぜか?」という問いに対して、パチンコチェーンストア協会の「政治分野アドバイザー」に名を連ねる国会議員リスト http://www.pcsa.jp/member.htm
と 財団法人 保安電子通信技術協会(遊技機の型式試験を行う機関)の役員名簿 http://www.hotsukyo.or.jp/pdf/document/yakuin.pdf がニコ生で示されました。(リンクが表示された時に、これらのサイトが重くなってたw)




●『"自炊"と電子書籍』 MI​AU Presents ネットの羅針盤
出演:津田大介赤松健、福井健策、植村八潮
http://live.nicovideo.jp/watch/lv39152254

電子書籍があまり普及しないことによって起きている本の裁断・スキャン(自炊)から話を膨らませて、著作者にどのように利益還元する仕組みを作っていけるのかに関して、著作者(赤松さん)、出版社(植村さん)、権利者の代理人弁護士(福井さん)の立場からディスカッションする番組でした。
音楽業界ではJASRACが影響力を持って、権利者に曲がりなりにも利益を配分しているのに対して、出版業界は新本を買うことによってしか読者が著作者に利益還元する仕組みがない。
しかし今の書店は新しく出版された本を次々に流通させる機能に特化してしまっているので、読者の読みたい本をタイムリーに供給できない。(できるのはamazonぐらいか)そのためブックオフが台頭してきたが、古本では著作者に利益還元されない。
出版社が自ら電子書籍を作って売れば、在庫スペースに悩む必要がないが、権利の処理、フォーマットの問題等があってできていない。また、app storeではアップルに手数料を払えば誰でも簡単にコンテンツを出店できるため海賊版がよく出品されるが、権利者がapp storeに対して海賊版の削除を申し立てても、なかなか対処してもらえない。申し立てているのが出版社の場合、本物の権利者なのかどうかをチェックするのにも時間と労力がかかるので、アップルは放置気味。著作者が申し立てると話は早いのだが、著作者がいちいち海賊版をチェックして回らなければいけないのか?(著作に専念した方が良いものが生まれる)
結局、前に進むためには、著作者、出版社、プラットフォーム(app storeとかの流通経路)が根気よく、生産的に話し合っていくことが必要という結論でした。

(追記)
Jコミ:赤松健氏の主宰する、広告入り漫画pdfの合法共有サイト http://www.j-comi.jp/
Jコミの着想、立ち上げのブログ http://d.hatena.ne.jp/KenAkamatsu/