携帯電話のリサイクル

昨日の日経産業新聞に、携帯電話の回収率が低迷している、という記事があった。

携帯電話の買い換え後も、電話帳や受信メール、写真などを残すために古い携帯を手元に置く人が増えているため、携帯電話の回収率が低迷している。回収量は2007年度で644万台で、ピークだった2000年度の半分以下。2007年度に精算された携帯電話は4700万台以上なので、回収率は13.7%しかない。

携帯電話といえば、貴金属やレアメタルが多く含まれている「都市鉱山」の代表的な存在だ。
処理量が採算に乗らないため、レアメタル等の回収業者が設備投資ができないので、技術的には回収可能なニッケル、マンガン、リチウムが、現状では不純物の塊として、セメント原料や土木資材になっているとのこと。

以上が記事の抜粋。
実にもったいない。


携帯電話機のリサイクル率を高めるためには、携帯を買い替えたときに、古い携帯の中にあるデータをすべて新しい携帯に手軽に移行できるようにする必要がある。

電話帳、写真データ、メール送受信履歴、着メロなど。人によっては、スケジュール、ブラウザのお気に入りなども使っているかもしれない。

これらは、携帯の機種によって、内部に保存される形式が微妙に異なっているため、新しい携帯にそっくりそのまま移行することができないことが多い。そのため、古い携帯の中に残っているデータを捨てることができずに、携帯のリサイクルが進まない原因になっている。

データの保存方式の規格を標準化して、どの携帯でも共通にすれば、利用者にとっても便利になり、リサイクルも進むであろう。

なぜこのような対策が実行されないのか。